2011年 05月 27日
在日朝鮮人の歴史研究家金慶海先生の語る「阪神教育闘争・神戸」#466 |

なつかしいなつかしい金慶海先生。
2009年12月にお亡くなりになりました。FMわぃわぃでは在日コリアンの阪神間の生さまを「歴史イリヂョリ」という番組で、いろんなバージョンを語っていただきました。
たいへんな勉強家で最後の最後まで、阪神間の在日コリアンのいろんな歴史を掘り起こし、そして本国の朝鮮人についても、その日本における活動を「大倉山の図書館」にほぼ毎日通って、史実に基づき考察を重ねていらっしゃいました。
1970年代の阪急六甲にある神戸学生青年センターでの「阪神教育闘争・神戸」の講演録がありましたので、それを関西学院大学総合政策学部の山中速人教授がデータ化し、その講演会を主催されたセンターの飛田雄一館長にゲストとしておいでいただき、FMわぃわぃの番組として放送しました。
これはポッドキャスティングとしてあげていますので、一度お聞きください。
慶海先生には、本当に可愛がっていただきました。
中々艶っぽい先生でしたので、お会いするたび「ぽちゃぽちゃやなぁ~~~」「ちょっとはやせたか~~」と手を握りながらからかう~というような柔らかな面もありましたが、本当のお姿は朝鮮半島をルーツとする子どもたちの健やかな育ちを真剣に考える活動家であり、闘争家であることは、収録中のその激烈な朝鮮人の歴史を語る鋭い眼光から容易に知ることが出来ました。
2009年、慶海先生入院中の西市民病院で、たまたま私も入院中の母のもとに行くエレベーターに乗り込むとき、隣のエレベータから、自走式の車椅子に乗って出てこられた先生に遭遇しました。
しかし声を掛けそびれ、そのままになった数日後、先生の訃報をいただきました。
思ったとき、出会ったとき、後回しにせず、すぐしなくては、大きな後悔が残ると、何度目かの私の禍根となった出来事です。
一階のロビーに出てこられたのは、タバコ好きの先生のことです。全館禁煙の病院のただ一箇所喫煙できる救急入口の喫煙場所に行かれるところだったのでしょうか。。。。
そのタバコが原因でしょうか、肺ガンでお亡くなりになりました。
もう一度会いたい方であります。
by fmyykim
| 2011-05-27 22:10
| ラジオ番組